読売新聞の書評で見て、気になって読んだ1冊。
『面白そうだ!』と思った評者を見たら、三浦しをんさんだったという。
私の感性を刺激する文章を書くんだなぁと実感しつつ、読破。
いちお、ミステリ。
だけど、起きた事件よりも、少女たちの精神世界の方が興味深かった。
戦時という非日常を、彼女たちは少女特有の感性を持って日常として過ごす。
家の男手は徴兵でおらず、過ごす場所は“女学校”。
男性教師は彼女らの中では“男”と思われることはなく、女子のみが過ごす特有の、濃密とも言える空気が作中を支配しているように思えた。
ちょー蛇足ですが、回し書き小説の中で「孤児の男の子が男の画家に引き取られる」記述があって、やっぱり女子はそういうのが好きなんだなぁ。とか思ったり。
その辺りの腐ったw感性について思ったことは、またいつか。