今年も行って来ましたよ~クラシック音楽の祭典♪
↓ふう。の日記から転載
【342】ホールC(ライプツィヒ)
●ヴェーベルン編:六声のリチェルカーレ~音楽の捧げものBWV1079
●管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
●ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
《オーケストラ・アンサンブル金沢/指揮:井上道義》
もはや恒例、井上氏が目当てです(きっぱり)。
ずっと以前に見たプログラムでは「ブランデンブルク協奏曲」はなかったはずなんだが、
気づいたら演目にあがってて、従って未予習。
フィーリング的に有名な曲っぽいし、1曲くらいよいか、と。
演奏順は「ブランデン~」が2番目で、「管弦楽~」が最後。
ステージを見てまず驚いたのは、オケの配置が異常(?)だったこと。
小編成なのは昨年もそうだったけど、それ以上にも見えた。
ステージ中央にアンサンブル一揃いくらいの配置、
そして壁際(誇張でなく)に残りの楽員達、という感じ。
不思議というか異様だわあ。こういうのってよくあるのかなあ?
2曲目の「ブランデン~」はまた違う配置で。
今度は中央に集まっているんだけど、向かって左手にヴァイオリン3本、
右手にヴィオラ3本、奥にチェロ3本。
これは曲自体が「弦楽器の各パートが3声部に分かれ、
全員が独奏機能を果たしつつ緊密な合奏を展開」する曲だからなんだろうけど、
ヴァイオリンとヴィオラが立位だったのが余計に目新しかった。
で、こーれーが、個人的にすげーよかったあぁぁぁ。
なんていうか、とても「バッハらしい」。ステキ。
分かれた3声で、1つの旋律をリレーするように奏でられたりして、目にも楽しい。
いやあ、ダークホースでした。ほくほく。
ラストの「管弦楽~」は不勉強ゆえに始め気づかなかったんだが、
第3番の「Air」は所謂「G線上のアリア」。
これ聴きたかったから凄い嬉しい。
ホントはヴァイオリンソロ版を聴きたかったけど、オケで聴けただけでもよかった。
余談だが、このオケは金沢でもよかったそうで。
井上さんのラヴっぷりが微笑ましかったですよ。ふふ。
【373】G409(ドレスデン)
●「平均律クラヴィーア曲集第1巻」より前奏曲とフーガ
・第7番変ホ長調BWV852 ・第8番変ホ短調BWV853 ・第9番ホ長調BWV854
・第16番ト短調BWV861 ・第17番変イ長調BWV862 ・第21番変ロ長調BWV866
・第22番変ロ短調BWV867 ・第23番ロ長調BWV868 ・第24番ロ短調BWV869
《ピアノ:シュ・シャオメイ》
【無料公演】ミュージックキオスク@地上広場(ブランデンブルグ広場)
《Aura》
公演の合間にタイミングよく始まったのは女性5人のアカペラ。
曲目はヴィヴァルディの「春」と……あとなんだっけ(ぇー。
ラストがバッハの「トッカータとフーガ」だったのは覚えてる。
女声アカペラグループてのは珍しいかも。低音部の存在が凄い。
力量的にはもう一歩ほしかった気もする。プロの割には、ということだけれど。
広すぎる会場で辛かったのかも。各声部のの個性と全体のバランスはよかったと思うし。
【354】ホールD7(ミュールハウゼン)
●無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007 ●無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012
《バロック・チェロ:鈴木秀美》
是非とも聴きたかった「無伴奏チェロ組曲」は奇しくもバロック・チェロで。
その道では有名っぽい鈴木氏の公演は、実は今回のLFJではこの回のみ。レアだったんだなあ。
そのせいか、関係者席にみっしり人が。
おかげで中段中央めに連続した4席が空いていたのが目立つこと(苦笑)。
今回のLFJは基本的に全席指定で、開演前に並ばなくてよいという点でよかったんだが、
こういうふうに空席が(しかも良席に)できてしまうと残念な気もする。
肝心の演奏は、というと、ステキだったです。さすが、と言うべきか。
選曲も美味しい(第1番の1曲目は超メジャ。番号が大きいほど難度があがるらしい)。
バロック・チェロというのがまた物珍しい。
ただ、古楽器(オリジナル楽器と呼ぶべき?)てのは、
なんていうか、見ていて「弾くの大変そう」に見えるんだなあ。
「頑張らないと音出ません」て感じが素人目(耳)にはする(苦笑)。
足(?)がないので両足でがっと掴まえているせいもあるかもしれない。
調弦も大変みたいで、特に第6番の時に使ったものは1曲毎に調弦していた。
【376】G409(ドレスデン)
●パルティータ第5番ト長調BWV829 ●パルティータ第6番ホ短調BWV830
《ピアノ:アンドレイ・コロベイニコフ》
今年も来てくれました、アンドレイ君。最優先でチケとったのは言うまでもない(笑)。
バッハをどう弾いてくれるのか楽しみだったんだが、
個人的にはこれもヒット(或いはストライク)だったー。
タッチに不思議な安心感(或いは安定感)があるんだよなあ。
軽やかな曲でも、力強い曲でも、穏やかな曲でも、技巧的な曲でも、ぶれない。
それがバッハの淡々とした完全さみたいなものとよくマッチする感じ。
とはいえ、彼特有の揺らぐ演出はやはり感じられて、
それはバッハの厳格さとは相容れなさそうなそうなんだけど、不思議にそんなことなかった。
博打だった座席がまた、2列目ピアニストの真ん前(真横?)で、
今回も震える息遣いと漏れ出る心の音、健在(笑)。
アンドレイ君はこの後幾つか東京で公演があるんだが、
そのうちの一つ、東京フィルとのチャイコフスキーは聴きに行くぞー(ぉ。
【367】G402(ヴァイマール)
●「平均律クラヴィーア曲集第1巻」より前奏曲とフーガ
・第11番ヘ長調BWV856 ・第12番ヘ短調BWV857 ・第13番嬰ヘ長調BWV858
・第14番嬰ヘ短調BWV859 ・第15番ト長調BWV860 ・第16番ト短調BWV861
・第17番変イ長調BWV862 ・第18番嬰ト短調BWV863
・第19番イ長調BWV864 ・第20番イ短調BWV865
《チェンバロ:曽根麻矢子》
ガイドブックによれば「日本を代表する」チェンバロ奏者の「平均律~」。
気さくな方で、ナントでは45分で演奏したプログラムが何故か日本では60分なので、と、
合間にトークを挟んだ上に、3曲もアンコール演奏してくれた
(演奏前に曲目紹介してくれたけど覚えられず_| ̄|○)。
そんな演出のおかげもあってか、とても楽しめた60分間だった。
個人的には練習曲的な「平均律~」よりアンコール曲の方が煌びやかでステキだったかな。
その「練習曲的」なところにバッハの魅力があるんじゃないかとは思いつつも。
チェンバロを間近で見られたこともうはうはだったんだが、写真撮る余裕なくて残念。
生で聴いても電子音みたいに感じられるのが不思議。
下手すると(?)昔のゲーム音楽みたいにも聴こえる。
あと、曲によって鍵盤部分を前後にスライドさせてたんだが、
音色を変えたりする仕組みだったんだろうか(後で調べてみたけど専門的すぎてよくわからず)。
因みに「ハープシコード」というのはチェンバロ(独語)の英語名だそうで(自分メモ)。
【327】ホールB7(ケーテン)
●管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
●管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
《バロック・オーボエ:アントワーヌ・トランクツィク、ジャン=マルク・フィリップ/
ファゴット(バロック・バソン):ジュリアン・ドボルド/
フラウト・トラヴェルソ:マルク・アンタイ/ル・コンセール・フランセ/
指揮:ピエール・アンタイ》
個人的オーラス(LFJ的にも最終盤)は古楽オケによる管弦楽組曲。
古楽オケ(特にバロック・バソン)というのに惹かれてチケとった公演。
バロック・チェロの時に感じた古楽器のイメージが更に深まる結果となった
(調律が大変、音を出すのも大変そう)。
でも(と言うのも変だが)、楽団全員が仲良さそうで、凄く気分よく聴けた。
小編成で音も小振り(?)な独特のオケの音色、という感じ。
特にチェロ(?古楽器の区別よくわからん)の一人が
演奏とは別の意味でノリノリだったのが印象的(笑)。
後から気づいたんだが、第2番のフルート=フラウト・トラヴェルソを吹いたマルク氏は
この楽団成立に関わったというアンタイ兄弟の1人だったんですな。
もう1人のジェローム氏はヴィオルということだから、弦楽器にいたのかも。
でも似てると思える人は(マルク氏もだけど)いなかったような……。