一着でゴールを切っても、感じるのは困惑だとか、居心地の悪さだけだった。なにひとつ、そこには自分にふさわしいものはなかった。ただ、走るだけ走って、あとは放っておいてくれれば、どんなにいいだろうかと思ったほどだった。 自転車ロードレースを舞台にした小説。分類的にはミステリかな。
ロードレースなんて知らないし。。って人こそ楽しめるんじゃーないかと。適度に説明がしてあるから、これで興味を持ってレースを見ればきっと楽しいよん♪
タイトルの“サクリファイス”=“犠牲”は、エースのために走るアシストを意味する。
…のかな、思ったら。この辺りはキモ。こういうタイトルの付け方はすごいな!
主人公のチカ(白石誓)は、引用した文章の通り、めっちゃアシスト体質だからさ。いい意味で裏切られたっす。
細かいことは色々あるけども、後半はスピードに乗って一気読みでひた☆
1. 同じく同じくぅ!
もっと濃ゆい書き口なのかと思ったら、案外あっさりで。
淡々としてるというか。女性作家らしいというか。
予想とは少し違う方向だったけど、面白かったすー。